なぜ融資が必要なのか?
山岳民族の人たちは本来、山地で農業を営みながら自給自足や物々交換をしながら暮らしてきました。自分たちが食べる分だけ作っていればよかったのですが、貨幣経済の流入などによりそれだけでは暮らせなくなってしまいました。日々の糧を稼ぐために作物を商品として売らなければならないのですが、それほど多くの量を生産することもできません。そのため、満足いくほどの収入を得ることができず、多くの山岳民族の人々は貧困に追い込まれています。そのような状況のなかで農業を辞めて、町へ働きに出る男性や若者も少なくありません。
まとまった資金があれば、それを元手により大きな畑を耕して商品作物を栽培し、家畜をふやすことが可能になります。しかし、返せるあてもなく、土地も国籍も持たない山岳民族の人々には、銀行がお金を融資してくれることはありません。そこで山岳民族の人たちが返せる額で、しかも低い利子率のもとに融資を行うことで農地の規模を拡大することが可能になります。
活動内容
10000Bから最大でも30000Bの間で融資を行ないます。利益を生むことが目的ではないので、3%という低い利子率で融資を行ないます。返済は1年以内にし、また6か月以内に返済すれば利子はつきません。スタッフが定期的に村を訪れ、様子を観察したり、相談を受けたりします。今まで約20の村でワークショップを行い、ワークショップに参加する資金を村人に提供したりしています。このワークショップでは、寄生虫や病気の防ぎ方などの農業技術やお金の管理の仕方、それにマーケティングなどを教えています。さらに、農薬を使わない有機農業の活性化も進めています。
規模
83以上の村で実施しており、約80%がアカ族の村、残りの20%をラフ族とヤオ族が占めています。融資を受けている人の多くが、米とトウモロコシの栽培に投資しています。
ビジョンと問題点
現在、このプロジェクトに必要なものは運営資金です。通常だと20%以上の利子率で融資を行いますが、このプロジェクトは営利目的ではないため、3%という低い利子率で行っています。融資を受けたい人はまだまだ大勢いるのですが、資金面の問題から受けることができないのが現状です。このプロジェクトの資金はカナダから来ているのですが、数年後にはその資金提供も終了してしまいます。そのため、このプロジェクトの存続自体が危ぶまれています。
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